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今まで出会った女性たち・相談例

*ここに書かれているのは、本人の特定ができないようにアレンジしてあります。

あやのさん --- 離婚・女性問題

公的な女性関連施設で相談を受けていたときのことだ。時間外に、1人の女性がこられた。昨日からビジネスホテルで子ども二人と実母とで宿泊しているという。夫に多重債務がたくさんあり、明日中に支払いをしなければならないローンがあり、お金が準備できなくてどうしようかと借金取りから逃げまわっているという。「夫は?」と聞くと、居場所が分からないという。家にローン返済の電話が入り、ローン会社からの人が自宅まで来るので精神的におかしくなってしまったという。手には小さなメモ書きをにぎりしめていた。何千、何百、何十、何円まで、元金と利息が書かれてあった。何社もの金額がきちんと書かれている。
声は小さく、聞きとりにくい。背格好が小柄で、腰が曲がっている印象だ。もちろんだが、非常に落ち着かない様子で、おびえているのが伝わってくる。今朝からいろいろなところに相談にいったという。しかし、なかなかうまく回答を得ることができず、「ここに行きなさい」と言われてきましたという。少しゆっくり話をしてもらおうと思うが、子どもとお母さんがホテルで待っているという状況もあり、このまま帰ってもらうのはどうしたものかと迷った。
とにかく彼女は疲れきっていた。ゆっくり休める場所を見つけることが先決ではないか。話を聞けば、以前自殺未遂をしたことがあるという。そのとき、腰を強打し、骨が変形し、歩くのもつらいという。「とにかく明日中に支払わないといけないということまったくないし、お子さんと一緒にシェルターに行きませんか」と提案した。ホテルではお金もかかるし、何日も学校にいかないわけにもいかない。彼女の実母さんには戻れる家があることを確認した上で、シェルターへ連絡し、一時避難をお願いした。いったん、ホテルに行き子どもたちを連れ、タクシーで行くように指示した。
その後、直接の音信はないが、うつを再発し、入院したと人づてに聞いた。