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離婚カウンセリングについて

≪離婚≫に向けて重要なポイント

その① お子さんがいる場合

夫婦はそれぞれ自立した「大人」、そして「他人」ですが、お子さんがいる場合、話し合いは慎重に進める必要があります。特に成人に達していないお子さんがいらっしゃる場合は、「子どもの最善の利益のため」を考え、ていねいにいくつかの取り決めをしておかなければなりません。

具体的には、成人に達するまでの10数年後を見据え、以下のような条件を決めます。特に重要なことは、次の3つです。

その② 「おカネ」にまつわること

以上のものをしっかりお互いの権利として主張しあい、条件を決めていきます。
特に女性の場合、小さなお子さんをひきとるケースなどは、経済が大変になるケースが多いですから、話し合いを進める際、お金の取り決めは慎重に確実に進めて行かなければなりません。

さて、ここまでお話してきたように、離婚するには「心の準備」と「お金の準備」をうまく並行し、確実に進めていくことです。冷静に現実を判断し、ベストではないかもしれないけど、ベターな選択を積み重ねていくことでしか、現実を打開できません。

最終的には「お」の条件でだいたいのことは決着がつきます。とても打算的で嫌な言い方かもしれませんが、この離婚は「損か得か」、離婚の「メリットデメリット」をよく考え、そのための「妥協」であったり、「納得」や「覚悟」が必要です。

まず、インターネットや書物から知識や情報を得ること、そして法テラスや行政が行っている司法書士さんや弁護士さんなどの無料相談にいくことをおススメします。弁護士さんへの相談は有料ですが、自分の気持ちや状況を理解してもらい、今後の戦略を立てて後押ししてもらえるはずです。(法テラスを使えば、収入によっては3回まで無料ほかの助成制度がありますので確かめてください。)
離婚修復カウンセリングもうまく利用していただけたらと願っています。

その③ 離婚前後のサポートあれこれ

★実家、親・きょうだい
そしてもう一つ重要なことに、離婚後の居住は確保できるかどうか、大きな課題です。例えば、離婚にむけて別居することを考えなければならない場合、夫から「出ていけ」と言われている場合など、実家に一時的にでも住まわせてもらえるか、これは大変大きなサポートです。また、居住は無理でも、ご両親・きょうだい、親族などから、精神的なサポートや若干の経済的な援助があれば、それはとても有効な資源になるはずです。

★キーパーソンはいるか?
≪離婚・修復≫に向けてカウンセリングを進めていく場合、家族や親せきなどにその人を助けてくれそうな「キーパーソン」はいるかいないかを探りながら話を聞くことがあります。もちろんここでいうキーパーソンとは、相談者が信頼感を持って事情を伝え、なにがしかのサポートをお願いし引き受けてくれそうな人を指します。

以前、こんな例がありました。妻が夫の女性問題で相談にこられました。幼いお子さんをかかえ、離婚しようかどうしようかと悩んでいるというのです。夫はとても忙しい人で、彼女もフルタイム仕事をしており、だんだん行き違いが目立ってきました。そんな矢先、ある日夫は家を出ていき、その後は連絡がとれない状況になってしまったというのです。職場はわかっていたので、そこに連絡をしたりしましたが、直接話しあうチャンスがないまま時間が過ぎていきました。

数回面接を重ねるうちに、私は家族の中に、との交渉できる可能性のある人はいないかと探っていました。その結果、キーパーソンとして、妻の「父親」に白羽の矢をたてました。妻の母親は、どちらかというとせっかちで合理的な物の考え方をする方ですが、夫との「交渉役」には向いていないと判断しました。夫自身、妻の母親のことをあまりよく思っていないということもありましたから、お父さんお一人に夫との交渉役を担ってもらうことにしました。

その後、お父さんに二度ほどカウンセリングにきていただきました。その後ほどなく、お父さんが夫さんと会うことになり、さらにお子さんと父親が会うおぜん立てを手伝っていただきました。その間半年くらいでしょうか、彼女自身が自分の気持ちを整理し、弁護士さんを依頼し、協議離婚に入ることになりました。

お父さんはとても「いい役柄」を果たしてくださいました。「飲み」と称して、夫さんと何度か会う機会を作り、離婚の話を早く進めたいなど伝えていただいたり、お子さんと夫さんの関係の修復が図られたことは大変大きなことでした。弁護士さんをたててはいましたが、お父さんの役割は絶大なものがありました。正式に離婚に至るまでにはもうしばらく時間がかかるかもしれません。が、ここまできたら後は時間が解決してくれるだろうと思います。

ただし、これは非常にラッキーなケース。普通は、相談者が実家と折り合いが悪かったり、両親が離婚しているなど、身内に頼れるヒト、モノがない場合が少なくありません。

その④調べよう、使おう、有効な社会資源あれこれ

行政の女性相談やお子さんがいらっしゃる場合は児童福祉、あるいは母子の就労支援ほかの相談をおススメします。県の施設や市の施設などには、かならず女性相談や母子福祉関連窓口の相談がありますので、そこへ直接足を運び、離婚後に利用できる資源を調べましょう。離婚後、助成される母子福祉手当や保育所の入園などについて、就労支援のあれこれについて、具体的にあらかじめ調べておくことをおススメします。

その⑤ これが大事! 本人の「力」!エンパワメント!

結婚離婚もいってみれば人生の一大イベント。離婚はとても心労の多い、ストレスフルなイベントです。時間もかかりますし、エネルギーもかかります。たくさんの「選択」の積み重ねがなされなければなりません。

そのためには、何よりもご本人の「力」が必要、離婚という体験を受け入れ、乗り切る力です。カウンセリングの中では、その方の精神的な強さやタフネスをアセスメントします。≪離婚修復≫には不安や怒りの感情がつきものです。それでもなんとか日常生活を維持し、いろいろな場面を乗り越えていかなければなりません。

例えば、夫から離婚してほしいと言われている女性がこられたとしましょう。妻は専業主婦、幼いお子さんがいる。結婚して以降、あまり夫とうまくいっていないことは気になっていたものの、子育てに追われる毎日。最近、夫に別に女性がいるのではないかと疑うようになりました。ある日、夫が入浴中にメールを見てしまった。1日に何度も1人の女性から夫の携帯にメールと電話があることが発覚し、彼女自身、頭が真っ白になったということでした。それから彼女の不安は募り、ときどき夫のメールを見るようになりました。携帯電話料金も急にはね上がり、彼女は夫の不倫を確信しました。しまいに彼女は、夫から「別れたい」「出て行く」と言われるのではないかと恐怖心を抱くようになりました。しばらくして、そのことが現実になりました。夫から「これ以上うまくやっていけない、離婚してほしい、君もそれを望んでいるだろう?」と言われたというのです。

例えば、こんな場合、お子さんがまだ幼く、には収入がまったくありません。彼女にとって今すぐ離婚することは現実的ではありません。もちろん、夫がせかしたとしても、すぐに応じる必要はありません。

家族の問題や夫婦の問題というのは、なかなか他人に話せない類いのことが多いものです。大きな問題や悩みを抱えながら、日々の生活をつつがなく送るということはとてもつらい、しんどいことです。眠れないなどの睡眠障害がでたり、気が重い、涙が出る、やる気がでない、悪いことばかり考えてしまう、外出するのが億劫など、抑うつ状態に陥ることもしばしばあります。

だからといって、現実に立ち向かっていかなければなりません。現実から逃げていても打開されていきませんから、現実に直面し、その都度「選択」や「決定」をしていかなければなりません。もちろん、「何もしない」「動かない」というのもその選択の一つ。相談者の不安を取り除き、具体的には何をどう考え、判断し、進めていったらいいか、そのための対処を≪離婚・修復カウンセラー≫は一緒に考えていきます。

必要に応じて、心療内科ほか受診を勧めることもあります。体調をある程度整え、日常生活を送ることなど、カウンセリングの目標の初めの第一歩といってもいいでしょう。

 

 

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