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≪離婚・修復≫カウンセリングとは?

★長くなった結婚生活?!

ここ数年、私は両親を相次いで見送りました。母は82歳、父は90歳。2人が結婚したのは戦後間もないころ、二人の結婚生活は60年以上にも及んだことになります。
結婚50年を「金婚式」、60年を「ダイアモンド式」と呼びますが、結婚70年を祝う式はなんと呼ぶのでしょうか。江戸時代後期のある記録によると、「平均婚姻期間はほぼ12年」とあるそうな。「それくらいなら、私だって“持つわあ”・・・」、そういうつぶやきが聞こえてきそうですね。
ある人曰く、「人がおかしくなったときにすることに2つある。1つは自殺、そしてもう1つは?」
その答えは「結婚」!!
「そうかあ、確かにねえ・・・」、苦笑するばかりです。
それにつけても、「結婚するのは易く、離婚は難し」、これは私自身が離婚を経験して思うこと。そして≪離婚・修復≫カウンセリングをしていて日々深く思うことでもあります。

★結婚の動機やきっかけ、そして

「結婚」に至るプロセスは人それぞれです。
「好き」という感情が盛り上がってのスピード結婚、お子さんができたことがわかっての、いわゆる「できちゃった結婚」。長いお付きあいの期間があっての「逃げられずやむなく結婚」、女性のほうが結婚したいと強く望む場合にみられる、仕事や実家から逃げたい結婚。晩婚化が進み、結婚よりも仕事を選んでキャリアを求めて気がついたら、30歳半ばも過ぎアラフォー世代・・・、周りにの友人たちがどんどん結婚するなど焦りがでて、近場の男性や合コンで知り合った男性と、という場合も。女性が子どもを産み、育てるには一定時間的な制限があるということもあり、「もうそろそろ結婚して子どもを産みたい」という動機で女性が結婚を切り出す場合も増えているように思います。
離婚して、再婚、それがまた思ったようなものでなくって・・・という方もいらっしゃいます。

★「あれっ、こんなはずでは・・・」

出会いから結婚へ、最初から離婚することを想定して結婚する人はいないでしょう。妊娠や出産を経て、子どもを交えてのハッピーな家族、子どもはいないけど二人だけの気楽な生活などなど、理想や夢を描いて結婚生活がスタート。
ところが、生活をともにし、それなりの時間が経過するうちに、お互いの「違い」が見えてくる。「あれ、こんな人だっけ?」「こんなはずではなかった・・・」と、なんとなく不協和音がたつ、ぎくしゃくする、ささいなことから口論になりいさかいが起こる、お互い会話が減り、不機嫌になる、ケンカがエスカレートして、時には暴力に・・・。トラブルが度重なるごとに、「しんどいなあ」「もう無理かも」「こんなんじゃあ、一緒にやっていけない」・・・、「離婚」の二文字が脳裏をよぎるというわけです。
でも冷静に考えてみれば、所詮夫婦は「アカの他人」。育った環境も違えば、生まれもった性格も違うわけですから、価値観や考え方の違いは必ずあります。それでも日常生活を共にし、いろいろなことに直面し、「喜びも悲しみも」!?歩み寄り、寄り添う道を選び、なんとか婚姻生活を継続する。「結婚は妥協の産物」といわれるゆえんでしょう。お互いを他者として尊重しあい、ともに歩む努力が求められます。

★増えている≪離婚・修復≫カウンセリング

さて、私のカウンセリングルームには≪離婚・修復≫カウンセリングを希望なさる方が増えています。
ご夫婦のどちらか一方が来られる場合が多いのですが、中にはご夫婦一緒にこられることもあります。また、親ごさんのどちらか一方が、娘や息子のことで相談をしたいという方も少なくありません。
「離婚」か「修復」か、その分かれ目があるとして、「離婚したい」「離婚したくない」「離婚を言われているが、したくない」「離婚したいけど、悩んでいる」「現在、離婚協議(調停)中だが、条件ほか折り合いがつかず、うまくいかない」「離婚したものの、いろいろ大変で気持ちが不安定」などのタイミングでこられます。
どなたが第一クライアントになるかは、それぞれの方のお話をうかがう中で見極めていきます。カウンセリングを有効に使えるよう考え、どのように進めるかなども具体的に提案させていただいています。
いずれにしろ、いずれかが婚姻を継続することは難しいと考えている場合、問題は一つ二つにとどまらず、いろいろな点で、あるいは関係性で解決しがたい問題が複雑にからみあっているのが普通です。

★≪離婚・修復≫カウンセラーは「仲人さん」?

この数十年、少子高齢化が進み、家族はどんどん小さくなっています。「結婚」そのものの意味もずいぶん変化してきました。このような状況にあって、≪離婚・修復≫カウンセラーは、一昔前の「仲人さん」的な役割をしているのかなあと思うことがあります。
どんな家族がいいのか、そのためにはどんな結婚が、どんな夫婦関係がいいのかなどは、国や地域、その時代によってそれぞれ異なります。伝統的な家族にあって男女が結婚することには、子孫を残す、家を継ぐといったことが第一義的な意味合いとしてありましたが、近代以降、結婚の意味、夫婦や家族のあり方、ライフスタイルは実に多様化しました。今の時代、結婚は基本的に二人の合意によってなされますし、○○家と○○家との〜という意味合いも薄れました。
通常「仲人さん」と言えば、夫の会社の上司であるとか、夫側の遠縁にあたる人などがその役割を果たすことが多かったように思います。結納や結婚式のときだけではなく、子どもが生まれれば報告し、何か問題があれば相談する・・・、仲人さんが少し距離をおいて、ゆるやかに役割を果たしていたように思います。

★相談しにくい夫婦のこと、家族のこと

少し以前の話になりますが、30代半ばのご夫婦が相談にいらっしゃいました。妻さんのほうはほぼ離婚に気持ちが傾いていて、夫は妻がそう強く望むならしかたないかなあという感じでした。初回の半分くらいはお二人一緒に話を聞き、それ以降は別々にお話をお聞きすることにしました。お二人は、夫婦関係がうまくいっていないことを、親きょうだいや友人などに一切話していらっしゃいませんでした。
「どなたかに相談したことはあるの?」そう私はお聞きしました。
「いいえ・・・」そう妻さんは小声で答え、夫さんもうなづいておられました。
夫婦の問題は、家族の中にあってもプライベートな部分が多い以上、話題にしにくいんだろうなあとつくづく思いました。
≪離婚・修復≫カウンセラーはうまくいかなくなった結婚生活をなんとか修復できないか、離婚に向かうならその準備をどのようにし、具体的にどう進めるかなどを一緒に考えていく役割、現代版の「仲人さん的な役割」、それプラス、プロフェッショナルな結婚問題解決人というわけです。

★DVのケースほか

≪離婚・修復≫カウンセリングを希望なさってこられる場合、たいてい初回に、離婚するには時間とかなりの労力がいることをお伝えします。ゆっくり慎重に話を進めようという提案です。
中には、積極的に離婚に向けアドバイスする場合があります。特に、DVのケースなど、急いで相手から身を離して、離婚する必要がある場合はそれに向かって着実に戦略をたてて事を進めます。あるいは、生活を脅かす多額の借金問題、アルコールや薬物などの問題、精神的な病いをどちらかが抱えている場合、不貞行為があり修復が不可能だと考えられる場合など、相談者の気持ちを確認しながらの作業になります。そのほか婚姻関係を維持しがたい価値観の違いや性格の不一致、性の不一致などといった問題でも、これ以上無用な争いは避けたほうがよさそうな場合は、先のことを慎重に見通し、シュミレーションし、アドバイスしていきます。 もちろんですが、ご本人の選択・意思決定を尊重して進めていきます。

★具体的に≪離婚・修復カウンセリング≫でできること

ではいったい、≪離婚・修復≫カウンセラーは具体的にどんな「役割」を、「仕事」をしてくれるのかについてお話したいと思います。
自分自身でどうしたいのかわかっていて、なおかつどうしたらいいか情報や具体的な方策があれば、相談にこられる必要はないでしょう。
まず着手するのは、ご本人の「気持ちの整理」です。そのためには、お二人の出会いから結婚までのいきさつ、そして今回ご相談にこられるような問題を抱えられるようになったきっかけほか、どんなできごとがあったか、エピソードやその時の気持ちなどを詳しくお聞きします。日々の生活の中で、もう一歩ほりさげてご自身の気持ちを感じたり、どうしたいか考えたり、現実がいったいどのようなものであるか、現実をもう一度検証する作業に時間をかけることをあせらずにしましょうと提案します。
その上で、相談者の「あなたはどうしたいのか?」をお聞きすることになります。今、あるいはこれから「あなたはどうしたいの?」「あなたは夫(あるいは妻)とどうしたいの?」という気持ちの確認です。 中にはもうすでに自分の気持ちがはっきりしており、離婚を具体的に進めるにはどうしたらいいかという後押しを望んでこられる方もいらっしゃいます。
現実的に、離婚をするには時間とエネルギーがかかります。簡単ではありません。一定の時間をかけるべきですし、かかるものです。この作業を、カウンセラーとの二人の協働作業として行くのがこのカウンセリングの目的であることをお伝えします。

★「経済の準備」見通しをたてる

さて、「気持ちの整理」をすることと並行して、離婚に向かうことが予想されそうな場合はこれから「経済」をいかに整えていくかは優先課題になります。
特に女性の場合、離婚後の経済生活をどう安定させるか、考えていかなければなりません。結婚を維持するのと離婚することのどちらが「損」か「得」か、離婚のメリット・デメリットを十分に考えることは、みもふたもないような話に聞こえるかもしれませんが、重要なポイントです。小さなお子さんをかかえている方、仕事についたことがなく専業主婦でずっとこられた方、経済に不安がある女性の方、さらには夫に借金問題などがある場合、離婚を選択するというならば、「心の整理」と「経済の準備」が不可欠。離婚して気持ちはすっきりしたからといって、路頭に迷うわけにはいきません。
結婚は愛があれば?いっときの盛り上がった感情で?できるかもしれませんが、離婚はそうそう簡単に進みません、進めてはいけません。いろいろな視点から十分考慮し、いくつもの選択を積み上げていかなければなりません。



 

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